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新たな日 / 発言者:Sumi Kobayashi

爽やかな6月のはじまりです。 昨日の武蔵野のコンサートをありがとうございました。

2部が始まる寸前に、予期しないことがあり、すっかりそのことに頭がとられ、パイプオルガンの壮大な響きのなかにいながら集中が妨げられてしまいました。なぜこのようなことになっていくのだろうと思っても、このようなことになっているのですから自分の問題です。内面に集中できず、外にとられていくこの頭は今に始まったことではありません。集中が削がれっぱなしのなか、先生がパイプオルガンを弾かれる背中ををずっとみていました。今歴史が変わるコンサートの場に間違いなく私はいる。頭はさっきのことでいっぱいでも、私は今ここにいるんだからと、心のなかでいうしかない状態でした。先生に受け容れていただいている生命はいつも突然変わります。あれほど疎外されっぱなしだったのに、急に懐かしさよりない気持ちが湧き上がってきました。いだきに出会った頃の空気、いだきを教えてくれた大切な人、そして海外ツアーで行かせていただいた各国の空気、肌触り、今までの懐かしい気持ちがこみ上げてくるのです。突然懐かしさが悲しみに変わり泣きたくてたまらなくなりました。赤子が親の愛情のなかで思いっきり泣くようにです。そして泣くことによりあれほど集中できなかった苦しみが癒され解放されていきました。涙しながら、本当に新しい世界がくる。過去は終わる。ということをわかりました。歴史が大転換する今にあり、自分の生き方もまるで変わらないと生きていかれないことをこのとき初めて知ったのです。泣いた涙は過去を終わりにする涙のようでした。過去を懐かしんでいるのではなく、新しく蘇生するために泣いている涙と感じ、武蔵野のコンサートが終わりました。

今までコンサートでたくさんの気づきがあってもすぐに忘れ、良い経験をした。だけで終わらせていたことがあきらかとなりました。変えていく一日一日、6月のはじまりです。



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