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 / 発言者:tmiyazaki

 今度は小説を読んでから映画を観ようと思って、『羊と鋼の森』を読み始めて、びっくりした。ピアノの調律師の物語であるが、ピアノと羊が関係あるということに初めて気が付いた。「いい草を食べて育ったいい羊はいい草を贅沢に使ってフェルトを作っていたんですね。いまじゃこんなにいいハンマーはつくれません。」と調律師が言うのだ。そうか、ピアノは打楽器でもあったのだ。そうすればもちろんハンマーの性質は音に関係するはず。いや、ピアノを弾く人間も大切だけれど、ヒツジという生き物がかかわっていることは、わたしには目からうろこのような知識だった。そういう微妙なところまでが「音」とか、「響き」とかを構成するのだということが。もちろん、木材、木の素材も大きな影響があるのだろうし、なにかボーッとしてしまう。別のところでは、「羊は豊かさの象徴だ」と言われているらしい。羊年の私はますます気持ちが膨らむ。

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