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吹き飛んだ憂い / 発言者:Kazue Fujiwara

昨日、5時間程出かけた後、ちょっと疲れたからと横になったら、夕方5時から翌朝まで眠ってしまいました。途中目が開いても、頭で起きなきゃと思っても、動く気になれず、そのまま眠りに深く沈み込むのです。体力が極端に落ちたのかと不安になります。或いはただのぐうたらなのか。「無理しないで」と気遣って頂いても、どこからが無理なのか、まるで分からないのです。本当に自分は子宮体ガンなのか、あれは夢だったのか。今日MR検査をして、やはり現実だと分かる情けなさ。会社では私が暫く不在になるので、急遽体制の見直しを図る事になりました。自宅療養後も今までの様に、遅くまで残業は出来ない事、一人一人が私に甘えていた事を自覚させる事等、今まで私が行っていたことに対しての評価は嬉しいのですが、どこか他人事に聞こえます。ある日突然、病名を告げられ、自分にピンとこない私は、余程鈍いのでしょうか。そのくせ、やる事がたくさんあるのに、時間がないと焦りつつ、ボーっとしています。何が何だか分からなくなりました。いえ、本当は分かっているのに、まだ惚けているのかもしれないと、心の奥で過ぎるものがあります。先生の迎賓館での演奏のミニサウンドから流れるピアノが、生命に染み渡り温かく包んでくれるのが、何よりありがたいです。そしてヤマハでのコンサート、ありがとうございました。「天地開闢」初めから吹き飛ばされそうでした。「分からないなんて言っている場合じゃない。」ガンガンとエネルギーが入ってきて、その勢いのすごさに小気味よい程、何か余計なものが吹き飛ばされていき嬉しくて仕方がありません。「聖なる愛」今日のMR検査での造影剤で冷えた身体の全身に血流が行き渡るように、どこまでも無限に温かく広がります。コンサート前の憂いなんて、どこかに吹き飛んでしまいました。ありがとうございます。

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