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三日月の夜 / 発言者:Kazue Fujiwara

昨夜の帰り道、夜空を見上げると三日月がかかっていました。不意に切なく、生きることとはと胸が締めつけられ、泣きたい衝動に駆られました。それから気持ちがワサワサと落ち着かなくなり、高麗さんのビデオ講演会を聞いているうちに、「先生と外れたら病気になる。」「生命がなくなる」との言葉は何度もお伺いしていたはずなのに、突然「私は外れてしまったのだろうか」と不安に駆られました。気を落ちつかせ明日は朝早い新幹線なので、ばたつかないようにと電車の時間検索をし、わざわざ紙に書き朝を迎えました。一本乗り遅れたので再検索し、間に合う事を確認、予定通り到着した駅に降りた瞬間、全身から血の気が失せる程動揺が走ります。新横浜でなく横浜だったからです。あまりのショックで突然歩き出し、時計を見つつ検索をしても、間に合わない事が明らかです。何が起こったのか、暫し呆然と立ち尽くすのみです。数えきれない程京都に行っているのに、初めてのパターンです。昨夜検索した時点で違っていた事、いつもの行き方も出ていたのに、わざわざ違う行き方があると知り安いからと選んだ事、今朝再検索のチャンスがあった事、途中いつも乗り換える駅で、ふっと顔を上げたのに思い直した事等、様々な場面が瞬時に過ぎりました。間に合わないと分かった瞬間、腹を括り新横浜に向かい新たにチケットを購入、ようやく落ち着きました。せっかくワンデイで安くチケットを購入したのに、片道が無駄になったと書きながら、本当に無駄だったのかと問い直しました。確かにお金は無駄になりましたが、すべては思い込みに駆られた結果です。昨夜の雨雲にかかる三日月を見た時からの、居ても立っても居られないワサワサ感、不安に駆られる衝動、何度も気づくチャンスを与えられながら見過ごした事、今の自分の状態がそのまま現れています。しっかりと前を向き、感情に囚われることなく生きないと、とんでもない事になると気づいた朝です。瞬間瞬間に反応する生命です。恐ろしいまでに明らかになる時を迎えているのだと、身に染みた経験です。迎賓館コンサートに向かいます。よろしくお願いいたします。

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