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美しい命になる / 発言者:Sumi Kobayashi

迎賓館からの中継をありがとうございました。

美しい命になって生命を終わりたい。。。
一部は、気がつくと頭を垂れ、寝ているのか、彷徨っているのか、そんな状態のまま終わっていました。二部は、不謹慎ながら、ずっと一人椅子に座り、じっとIdaki Sin soundの前で集中しようと意識的に聴いているのが嫌になってしまいました。椅子から離れたくなり、そんな状態に、えっ、と自分でも、なんてことを思っているのだろうと、我が身を疑いました。すぐに気持ちを立て直し、新しい気持ちで先生の演奏をお聴きしました。 だんだんピアノの音がしぜんと聴こえてくるようになりました。深い、とても深いところにピアノの旋律が入ってきます。この深さは何なのだろうと自分の内面を探しました。先生の音が深く入ってくる内面は、奥の、さらに奥と感じるところがあるような気がして、そこにこれ以上ないと感じるほど深い音が届いてきます。この深さは何なのだろうと自分に問いながら先生の演奏をお聴きしました。死ぬ、ということが出てきました。カウントダウンを意識してのことなのかわかりません。なぜか、死ぬ、と出てきたので、そのまま抵抗もせずに音のなかに居続けました。言葉で死はわかっていても、自分がいつか死ぬという当たり前のことをまだ実感したことはありません。絵に描いた餅のようなものです。死、と感じるままにいると、本当に自分の命が終わっていく時、どんな気持ちになるのか、リアルに感じていきました。それは、哀しみと、感謝と、そして言いようもない、後悔にも似たような気持ちが溢れ出し、涙が溢れて止まらなくなってしまいました。そのとき、美しい命になって死んでいきたいと、言葉と涙が一緒になって溢れ出てきました。どう死ぬかはどう生きていきたいのかでした。今まで死を思ってはみたりしてもまるで実感も持てず、感じることすらできないまま生きてきてしまいましたが、迎賓館からのライブ中継の演奏をお聴きして、命を全うするにはどう生きていきたいのか、感じ、わかる機会をいただきました。美しい命になる。死をリアルに感じられたことがこれからどう生きるかが確かなことになりました。
2部のとちゅう、未知なる飛行物体が頭上より降りてきて、これからどのような世界が顕れるのだろうと身を糺ました。そのあとは、やさしい空間と、自然と、美しい先生のピアノの音が共にある世界でした。

ライブ中継で参加をさせて戴きましたが、中継とはとてもいえな迎賓館のコンサートになりました。

迎賓館からの中継を本当にありがとうございました。

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