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東京にて / 発言者:Keiko Koma

3日間が終わり帰京する日の朝は比叡山の鳥が一斉に集まったように色々な美しい鳥の声が合唱し、とても賑やかでした。美しい朝に感謝します。ところが私は夜眠っている時に頭に来ていることや腹が立っていることばかりを夢に見ていることを自覚し、美しい鳥の声とは裏腹な自分の状態を受け止めました。もう嘆くことはやめました。受け止め、次の何かに変化できるように生きていくことよりないとわかっていますので、自分を責めることはやめました。3日間の「高句麗伝説」がはじまる前の京都応用コースにて恐怖感を植え込まれたことをお聞きしてから、良からぬ感情やマイナスなことはすぐに悪いことと押し込めていくことは宗教体験により恐怖を植え込まれたのだと見えるようにわかり、抜け出せました。
 自分では頭にくることもなく腹を立てていないつもりでしたが、奈良の「高句麗伝説」のリハーサルの時に、変形の会場でもあり、音響面では困難な作りであるとは以前から感じていましたが、モニタースピーカーから聞こえる私の声がかすれて聞こえたので、調整をしていただいている時、先生が頭に来ているから声がかすれると笑いながら一言おっしゃたのです。冗談はおっしゃらないとわかっていても、頭に来ていると自覚していませんでしたので、冗談かと思ったのです。が、先生の一言は心に残ります。自分の状態をじっと感じはじめました。いつも自分では普通にしているつもりが、先生からは荒れていると言われることが多いことを考えました。私の普通は頭に来ている状態と考えざるを得ず、最近はよく考えるのでした。人生変わる経験をしました3日間の「高句麗伝説」が終わった夜に、寝ている時も頭に来ていると夢の中で経験しました今は、やはり頭に来ていることが普通となっているのだと気づけたので、やっと過去から抜け出せると感じています。
 美しくダイナミックな木々、山々を眺める道中でありながら、サービスエリアで目にした人間の生き様に悲しみを感じ、胸に穴があくようななんとも言えない感覚になるのでした。御殿場で高速を降りた時、目の前に富士山が現れました。夏の富士山です。父に会えたように感じ、胸の空洞が埋まりました。私は以前、若光王が上陸した浜辺と聞く、海辺に立った時、ふと呼ばれるようにし顔を上げた瞬間にセピア色の富士山が胸に飛び込んできたのです。古の光景とはすぐにわかりました。若光王が見ていた富士山とわかりました。国が滅び、帰れぬ故郷を胸に生き始めた時、富士山がどれだけ心の支えであったことかを瞬時に感じたのです。最近、荒波を乗り越え、たくさんの同胞が息絶え、海に沈み、死に別れ、たどり着いた日本の地でもたくさんの同胞と生き別れ。。。悲しみを胸に生きる場を作り続けた祖先の魂を感じると、とぼけていたり、何かに恐怖感を抱き小さく生きている自分は恥ずかしく、心の底から強く生き、祖先が子孫の為にはたらき、先生に出会わせてくれたように、私も子孫が生きていける良い国を作っていかねば生きている意味はないと考え、常に自分を律するのです。今日も偶然にも夏の富士山にお会い出来、先祖代々の魂を感じ、内から生きる力が湧いてきました。これからは今までと同じには生きていけません。油断すると何が起こるかわからないと先生もおっしゃるように、私もそう感じています。油断せず、時代の状況を認識し、先手を打ち、生きていける時代を切り拓いていく気持ちで生きていきます。 
 明日は、本社地下にて6時からビデオ講演会公開収録をさせていただき、3日間の高句麗伝説を経験し、語り合うサロンを開催させていただきます。表現せずしては先を作れないことをよくわかっています。表現し、人類史上初めての経験を認識し、どんどん動き、先を作っていきます。そうせずしては生きていけない時代と感じています。今までとはまるで違う下半期に向かいます。ありがとうございます。

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