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縄文 / 発言者:Keiko Koma

東京から比叡山に向かう道中のサービスエリアにての夕暮れ、先生はもう秋の風とおっしゃいました。この暑さの中で秋の風とお聞きすると、心が涼しくなり、ほっとします。今日も、五女山焙煎珈琲からはじまり、ポットに入れ、持ち歩きました。先生は気付薬と笑っておっしゃいます。私もそう感じています。どんなに暑くても、しんどくても、五女山珈琲を頂くと、五女山の風が吹くのです。とてもうれしく、気持ちが良いです。そして私は今、「縄文」のDVDを聴いていると、とても心がやすらぎ、この世界でなら生きていけると感じ、大変ありがたいと感謝しています。生命と一体と感じ、とても心が落ち着きます。生きる世界がありますことは真にありがたいことと心から感謝します。写真集に見る縄文の器にも魅せられ、ずっと見ていると心が澄んでいくのです。外は暑くても、このひと時は心静かに落ち着き、とても穏やかになれるのです。今は、縄文の世界と五女山珈琲に助けられています。
 明日は、最も暑さ厳しい土用の日となりますが、比叡山の工房にて窯入れをします。エアコンもない部屋で一日中、窯に火を炊き続けます。縄文のDVDを聴いていると、夜に野辺にて火を炊いている音と気配を感じる演奏があります。とても懐かしく、愛おしい音です。音楽によって縄文時代の暮らしや息吹を表現できるのは、先生だからこそ、と感動します。その恩恵に預かり、私達は縄文のエネルギーを感じることができ、人類の危機にあるこの時代において、元気で生きていけますことに深く感謝します。生命ひとつで生きるダイナミックなエネルギーと共にどこまでも繊細な感覚を受け容れられているやすらぎを感じ、縄文の頃を想うだけで、明日の窯入れも未知なる経験ができる期待となっています。
 途中のサービスエリアに降りた瞬間、潮の香りがし、鳥の声より聞こえない空間が広がっていました。自分が海の中に居るような、大地が水に埋まる様な、なんとも奇妙な感覚となり、これからの時代は何が起こるかわからないと感じました。何が起こっても縄文人のように生きていきたいと考え、日々、訓練できますように生きていきます。明日へと備えます。ありがとうございます。

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