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縄文の女神 / 発言者:Kazue Fujiwara

昨日夕方、どうしても見たかった「縄文」に会いに、国立博物館まで出かけてきました。片道1時間は覚悟していましたが、銀座線上野駅からあんなに遠いとは思いもしませんでした。照りつける強烈な西日の中、一歩一歩歩きながら、正直無鉄砲過ぎたかと一瞬後悔しました。が、青空を見上げると風がそよぎ、ピンクのマーブリングのワンピースに涼風をはらんでくれます。無意識にこの服を選んでいましたが、着てきてよかったと感謝しながら辿り着きました。平日金曜の16時半でしたが、大勢の方たちが来場されていました。おひとりで来られている中年の男性、女性が熱心に眺められている中、私もすべての案内を読み、一つ一つガラスケースの正面から、横から、後ろからと、ゆっくり見させて頂きました。3時間半もかけて一つ一つ見るなんて、こんな事は今までなかった事です。ただ息をのみ、食い入るように見つめ、立ちすくむしかない、その一つ一つの発する美しさ、エネルギーに圧倒される空間です。この空間に、先生の「縄文」が流れていたら・・・と、つい思ってしまいました。その中で、とりわけ立ちすくんでしまったのは、「土偶 縄文の女神」です。立ち姿から発するエネルギーは、宇宙美です。何を見上げ、何を語り、何を通信しているのでしょうか。ちっぽけな頭では分かるはずもなく、すべての存在を表すその姿形に畏敬の念が生まれ、この女神を生み出した縄文人とは、日本とは・・・と思い巡らせます。出会えた喜びで感謝が生まれます。今日の夜、キッチンで洗い物をしていたら、ふっと何かを感じ横を見るとピンクの空が目に入りました。慌ててベランダに飛び出ると、ピンクとブルーが織りなす今まで見たことがない光景が、一面に展開されていて驚きました。固唾をのみ見つめていると、右には暮れなずむ空に白い月がかかっています。縄文の女神の微笑みをふっと見たようでした。言葉に表せない何とも言えないやさしい愛が広がっていく大空が、空間を満たしています。何て素晴らしい、美しい光景なのでしょう。言葉に書くと陳腐になり、もどかしい気持ちしか生まれず、歯がゆいです。あぁ、心より感謝いたします。ありがとうございます。

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