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明らかになるもの / 発言者:Kazue Fujiwara

今、正に書き込みをしようとWebサロンを開け、高麗さんがUPしてくださった先生の器を拝見した瞬間、頭の中に爽やかな一陣の風が吹き抜けました。このタイミング、ありがとうございます。昨日、私の身体を気遣いバスの乗車のご配慮を頂いたこと、及び迎賓館コンサートに参加させて頂きまして、ありがとうございました。あまりよく眠れない私にとって、座席でうつらうつらと眠ることができ、目覚めた時には迎賓館に到着する時でした。スッキリした気持ちで一番最初に降りた時、満面の笑顔で交す高麗さんとの会話は本当に嬉しかったです。七夕の夜に迎賓館のご案内を頂いた時は、正直入院前だったので自分が京都まで行けるのか、思いあぐねていました。「行ける、行けないではなく、行く」と瞬時に決めたのは、手術当日の日付に変わった真夜中でした。手術明け後、直ぐ新幹線の手配を取っており、今思えば我ながらよくやったと思います。「お会いできて嬉しいです。」「先生の音を聞いたら、直ぐ良くなっちゃうんじゃない?」その会話は、本当に来ることができて感謝しかありません。先生のピアノの第一音の倍音が、ストーンと私の身体の中心に真っ直ぐ届きます。そこから波紋が広がるように、全身を巡り体中が熱く燃えるようで、汗が噴き出ます。途中余計な雑念が湧き起っても、押し退けるかのように強く広がります。境も何もなく空間と一つ、何もない世界です。「生きていける」と安堵する世界です。休憩時間にお手洗いに立った時、自分の重心が変わったことに驚きました。明らかにスッと立つ自分の感覚が違ったのです。痛むお臍の中心を庇う立ち方ではなく、中心に一本芯が通っていたのです。地面に立つ足裏全部が、しっかりと身体を受け止めてくれていて、「立つとは、こういう事か」と分かりました。その後の先生のお話は、一言も聞き漏らすまいと意識して集中したのですが、前の方の頭で先生のお顔がまったく見えず、その黒い頭を見ていたら自分の頭が散漫となり焦りました。一番大事なところが抜けていくような奇妙な感覚となり、「しっかり聞かなきゃ」と焦れば焦るほど、頭が真っ白になっていくのです。意識による頭の記憶は、終わったと分かります。先生のピアノは、先程の波紋とはまるで異なり全身に広がっていきます。揺らぎ、それも根底を揺るがし覆すかのような波紋が全身を覆います。そこに感情があったかどうかは分かりません。その揺らぎに身を任せているしかなく、雑念すら押し退けられ後形もないのです。「お願い、揺さぶらないで。怖い」言葉が出た瞬間、「ガン」と弾いた先生のピアノの一音で終わりました。何が起こったか分かりません。ですが、外に出て高麗さんに、「ありがとうございました」とお伝えする自分の音声に驚きました。しっかりとした力強い音声が、何かが明らかになったことを教えてくれます。たった一日なのに、朝から様々な事が起こりました。たくさんの方たちから、お声をかけて頂きました。そのあたたかい気持ちに触れる度、本当にありがたいと喜び溢れます。ありがとうございます。不可能など何一つないのです。可能にするのは、自分次第なのです。決めると同時に動くこと。今、自分で書きながら自分の言葉に驚いています。ですが、根底にある明らかなこと、揺さぶられて怖いと感じたものは、まったく別のものだと分かっています。然も、明らかになるのは近い将来だと見えます。毎日、書き続けます。

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