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無事下山! / 発言者:tmiyazaki

おかげさまで無事下山してきました。ほんとうに先日の「応用講座」と「存在論」とで得た気力と体力のおかげだと思っています。ありがとうございます。実は、すっかり「年齢」のとりこになっていました。やれ「後期高齢者」だとか、保険の切り替えだとか言われ、自分の体たらくばかりが意識され、かつは疲労感や病気への懸念、将来への不安、自然災害などと、ますます自分を「身の程知らず」「年甲斐もなく」「年齢音痴」などと追い込んで自分をとらまえていたのです。それが解放された。生徒は何も考えていず、「先生はいくつなんですか」などと聞いてくる始末。わたしのことを「山人間」と呼んで笑っているのです。「先生の後をついていったら大丈夫なんだ!」と笑って言います。なに下りのコース取りが少しうまかっただけなんですが……。なんとしても岩稜の果てのピークを踏ませたいと思って望んでやったことが、無事完遂できてほっとしています。ありがとうございました。

甲斐駒ヶ岳登山

   (大阪、上宮高校山岳部付き添い)
        2018.7.25.登頂


寄せ付けないようにも思える大きな岩のピークが、青い夏空に輝きを発している
北岳・間の岳・千丈岳・そして遠く中央アルプス、すぐそこに急峻な鋸岳
はるか下になった仙水峠の辺りから白い雲が湧き上がって、一層異次元に
山頂は四方の山に対峙して、高みを誇り、容易に近づけさせないようにも見える
白い岩稜の空域、苦しく危ない痩せた稜線、息を切らし少しずつ迫っていく……

  こんなとき、人は何を考えているのだろうか、何を思うのだろうか
  やめておけばよかったとか、もう行くしかないとか、思っているのだろうか
  自分の体力のなさを恨みつつも、ともあれピークまで頑張ろうと思っているか
  汗と気張りと足の痛み……、谷間から吹き上げる涼風、一瞬気を取り直し……
  何も考えられなくなって、辿り着いて、いささかの失望と少し気負う達成感

駒ケ岳山頂、2967m。絶海の孤島のようにも思える展望の中で、やっと笑顔が光る!
人はなぜ山に登るのか、なんてだれも考えない。ともかくここにいることしかない
また下りの難渋を思えば、ほとんど徒労にも等しいことを、何を喜んでいる?
少年たちの意気を育む、人生の可能性に挑む、新しい体験こそは、などとは……
ただわたしは年齢とか出自とか、あるいは運命とかまで越えていけそうな気がした

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