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示唆 / 発言者:Kazue Fujiwara

昨夜、16歳の愛犬であるチワワを急遽病院に連れて行きました。私の入院前から、心臓の薬を混ぜたお肉すら食べず、水もあまり飲まない日が続き、体重が減ったことに加え、久し振りの散歩にも関わらず後脚がふらつき、ペタンと座ってしまったからです。16年間で初めてでした。かかりつけの動物病院に直ぐ電話をし、「とにかく行かねば」と必死で歩く夜道。傷口や股関節の痛みなど、自分の身体なんてどうでもよく、「何とかしなきゃ」の一心でした。血液は凝固しており、赤ちゃんの時に死にかけたあの夜が蘇ります。院長の顔を見つめ祈りました。結果は、腎不全による脱水と食欲不振。点滴と注射2本を打ち帰宅、すぐに眠り込む痩せた姿を見つめながら、私もいつの間にか眠り込んでいました。ふっと目覚めたら3時、掌にFoodをのせてみたら食べる! 久しぶりに聞くポリポリの音です。完食。慌てて缶詰を開け心臓の薬を混ぜたら、これも完食。泣きました。食べなかったのは、彼のわがままではなく、暑さのせいではなく、私が居なかったからでもなく、具合が悪くて食べられなかったのです。ごめんなさい。人間の言葉が話せない小さな生命の声を、私は聞き取ることができませんでした。いえ、聞き取る前に思い込んでいて、聞こうともしていませんでした。身勝手な自分を思い知らされると同時に、大事に至らずよかったと胸を撫でおろします。思い込みとは、身勝手から生まれるものだと学びました。その後、4時頃に眠りについた時、妙にリアルな夢を見ました。来週月曜日から出社予定にしており、気にしていたからでしょうか。会社の小部屋に私が居ます。隣の部屋から聞こえる声が、「○○さん(私の事)は、出過ぎる。引っ込めろ。」つまり、要らないということです。静かな怒りと共に、その声である会社のTOPに、「話があります。」と告げました。私の様子を窺うように、いつもの小心者の顔が覗いています。「今直ぐか? △△があるのだが・・・」「△△が終わってからでもいいです。」「いいのか?」ここで目覚めました。なぜ「今直ぐ」と言えず、彼の諸事情を考え優先させてしまったのだろう。相手の事を考えたから? そこは引いてはいけないところでした。決着をつけるべきところを、自らそのタイミングをずらしたのです。「相手を思い」「相手に言い含められ」「相手に押し切られ」等、様々な「相手」の言い訳で過去行ってきたことに気づきました。すべては自分が弱いからにすぎません。象徴的なリアルな夢に愕然とします。愛犬から、そして夢から示唆された事を受け止めねばなりません。

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