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存在論を前に / 発言者:tmiyazaki

   日曜日に存在論があるので、『なぜ世界は存在しないのか』(マルクス・ガブリエル)という哲学の本を読み始めて、暑さ以上に頭がくらくらしている。いきなり「世界は存在しない」といわれても、「新しい実在論」といわれても、ついていけないものがある。やっと半分くらい読んで、「宇宙」という言葉も、物理学の対象領域に過ぎず、「すべてを包括する領域、つまり世界は存在しない」のであって、「世界」以外のすべては存在するという実在論らしい。そして、「存在すること=何らかの意味の場の中に現われること」という点に至って、少し落ち着いた気分になった。いつも聞く「存在を表わす」ということに近くなったからだ。しかし、この哲学からすれば「神」はどうなるのかと思ってしまう。自分たちの思考できる範囲で、自分たちをよい方向に導いてくれるような「神」なんて存在するはずがないし、「大いなる存在」と別に考えなければならないことになろう。そして、「宇宙の始まる三段階前」の状態とどうつながるのか、またわからなくなってしまう。もう少し読んでから、存在論に行けば、もう少しわかるだろうか。

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