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一つ / 発言者:Kazue Fujiwara

一昨日の応用コースにて、先生の生命と交流している事、「茶碗のいいのができると、あんたたちの生命と反応している。」とお聞きし、はっと気づくことがあり涙ぐみながら帰宅しました。すると、愛犬Jullyの様子がおかしい。1.75㎏まで痩せ細った身体は歩くことすらできません。翌朝、慌てて動物病院に行き入院させると同時に、今まで悩んでグズグズしていた酸素ハウスを導入すべく手配を取りました。環境を整えた後、夜愛犬を迎えに行き、酸素ハウスで死んだように眠っていましたが、夜中に出たがります。慌てて出すとフラフラと廊下に行き嘔吐しました。今朝も私がシャワーを浴びて出ると、小さな声で私を呼んでいます。慌てて行くと酸素ハウスから出たがっています。開けると同時に玄関に向かって行きます。いつもの彼のお気に入りである涼しい場所に行くと、横になって寝ていました。酸素ハウスに閉じ込める事に、またしても疑問が湧き起ります。私が何度か酸素ハウスを勧められながらも躊躇していたのは、長年の彼のライフスタイルを優先させてあげたかったからです。昨日は、あまりの衰弱した様子を見て、なぜもっと早く決断しなかったのかと後悔しました。が、思わず考え込みました。「酸素ハウス」私の中では昔のイメージのままで、業者の方と昨夜話しているうちに間違いに気づきました。「特別な重篤な仔」「それが無くては生命に関わる仔」つまり、あまり余命のない仔たちが使うものと考えていたのです。なので保険金請求も少ないことを鑑み、特例で支払い対象としています。今は、「高齢且つ長寿」「医療の進歩」が、飼い主の「少しでもより快適な生活を」の願いと重なります。更に猛暑も加わり、一気に個人需要が高まり発注件数が日に日に多いとの事です。もちろん獣医師の判断に基づく処方となりますが、確かに最近は保険金請求数が増加しています。特例ではなく、治療として当たり前になっているのかもしれません。仕事と私個人が結び付きませんでしたが、保険の在り方自体が変えざるを得ない局面にきていると考えられます。未来型予防のみならず、今現在にも目を向けなくてはいけません。小さな家族の生命を守るために、飼い主も変わります。費やすお金も時間も飛び越えます。Jullyは何を望んでいるのだろう。社内獣医師の言葉、「Jullyちゃんとどう過ごしたいか、どう向きあいたいか」「ちょっと吐いたと言って、すぐ連れてくる方もいる。病院は、吐き気止め含め治療の方法はいくらでもある。おじいちゃん、おばあちゃんに例えれば、痛く辛い思いをしてまで治療を望んでいるのか、それとも穏やかに過ごしたいのか」人間の言葉を話せないJullyは、私が生命の声をキャッチしなくてはなりません。ここまで考えたら、酸素ハウスは道具であること、道具に使われるのでなく、私がこれを利用するのだと気づきました。講座での先生の言葉が蘇ります。獣医師としての立場での言葉を受け、私自身がどうするか考え決めればよかっただけでした。心の重荷がなくなり、今から試行錯誤しつつも前に向かって行ける事がありがたいです。8月の1ヵ月間は、時短勤務を申請しました。自分の身体の回復が目的でしたが、Jullyと2人で乗り越える1ヵ月になります。昨日も駅までの往復30分を3回歩きました。今の私の身体でよく歩けたと思いますが、炎天下であっても必要な時には、どんな時も歩けるのだとJullyが機会を与えてくれました。迎賓館で変わった身体の中心、立ち方の重心が、しっかりと足裏全部が大地とつながり支えてくれ、何よりもJullyのために無我夢中であった事と一つにつながりました。ありがとうございます。

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